不育症 原因、検査、治療

不育症とは

 不育症とは、妊娠ができるのにも関わらず、胎児が育たず、流産や早産、新生児死亡を繰り返して、なかなか子供を授かることができない症状を指します。
 新生児死亡:出生1後週間以内死亡してしまうこと

 

原因はさまざま

 不育症の原因はさまざまで、どれか1つと特定できるものではありません。
 原因として考えられるものには次のようなものがあります。

 

さまざまな原因に対して、検査方法や治療法、もしくは心の負担を軽くする方法が存在します。くわしくはこちらをごらんください。
染色体異常に対する検査や治療
子宮奇形に対する検査や治療
抗リン脂質抗体症候群に対する検査や治療

不育症患者は全国に140万人

 不育症患者は全国に140万人と言われています。
 しかし、一般の認知度は低く、医師すらも流産を「よくあることだから」で済ませてしまうケースもあるようです。
 悩まれている方におかれましては、決して諦めずに、親身になって診断してくれる医師や病院を探すことが大切です。

増える負担

 一般的な出産の費用は平均60万です。
 ところが、不育症の方の出産の場合、検査費や治療費がかさみ、合計の費用が120万ほどになってしまいます。
 しかも、ほとんどのケースで自己負担となります。
 保険適用や助成を望む声が多くあがっています。しかし、不育症に対する助成金制度を設けている自治体は少ないのが現状です。

 

 少子化が進む中、国の対応が待たれていましたが、厚生労働省は「平成24年度より、自治体が相談員を配置する場合、国が費用の半分を補助する」と発表しています。
 現在、不育症対策を進める自治体も徐々にですが増えてきています。
 =>不育症の助成金制度を設けている自治体の一覧

治療やカウンセリングで80%は次の出産に成功する

 不育症は原因が分かれば、治療で回復がみこめる病気です。
 また、原因が分からなくても心のケアをすることで、良くなるケースもあります。
 治療やカウンセリングは次の出産を成功につながります。その成功率は80%ともいわれています。
 一人で悩まず、諦めずに専門医に相談しましょう。
 原因や検査、治療に関する不安や疑問をこちらにまとめてありますので、ご一読いただければと思います。=>よくある質問