不育症の原因 子宮奇形

不育症の原因 子宮奇形

すべての内臓同様、子宮の形も個人差があります。
赤ちゃんの生育に合わない形の子宮の場合、医学的には先天性の子宮奇形と呼びます。
この先天性の子宮奇形が原因の流産は、妊娠初期に多く、不育症全体の15%を占めます。
生活に支障がないため、妊娠や流産を機に発見されることが多いです。
不育症の女性2061名の子宮形態を検査したところ、278名(13.5%)に子宮の形、とくに内腔の形の異常が見られました。

 

子宮奇形の種類

通常の子宮は逆三角形になっています。

 

子宮奇形には次の種類があります。

  • 弓状子宮:子宮の一辺が弓型に凹んでいる
  • 中隔子宮:中隔により子宮が左右に分かれている

 

子宮奇形が流産を引き起こす理由

弓状子宮でも中隔子宮でも、流産率に大きな差はないことが分かっています。
形態に異常のある子宮では、分布する血管が非常に乏しいのです。
流産を引き起こす原因は、子宮の形の問題と言うよりは、胎児に栄養を送る子宮の血管の分布以上であることが分かってきました。

 

子宮奇形が原因による不育症の検査、治療

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