静岡県が不育症相談電話窓口開設
静岡県は3日、妊娠をしても流産や死産を繰り返す「不育症」に悩む人たちを対象にした電話相談窓口を、三島市谷田の県総合健康センター内に開設した。専属の助産師と看護師が週2回(火、金曜日の午前10時~午後3時)電話相談に応じる。
電話相談には、専門知識を持った県の相談員2人が対応。電話で状況を聞き取った上、不育症に当たるか否かを判断し、該当する場合は検査や治療について助言したり、相談者の不安を受け止めたりする。開設された3日も、20代後半と30代後半の女性2人から相談が寄せられた。
「不育症」は「不妊症」に比べ一般に知られず、原因の特定も難しい症状だけに、行政主導による県民への周知と理解促進に力を入れる。
厚生労働省や県によると、不育症の原因は一般に子宮の形態異常や胎児の染色体異常などとされるが、大半のケースは原因不明。それだけに「ストレスなど精神面の問題が影響している可能性が大きい」(県こども家庭課の担当者)という。
不育症に悩む女性の多くは他人に悩みを打ち明けることも少なく、自分一人で責任を背負いがちという。担当者は「精神的に楽になってもらうことで症状も改善されるかもしれない。不育症に悩む方の受け皿になっていきたい」と話す。
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