不育症の問診ではどのようなことを質問されるのですか?
不育症の問診ではどのようなことを質問されるのですか?事前にメモなどで答えを準備したほうがよいでしょうか?
回答
不育症の問診は、原因をある程度絞ったり、その後の妊娠を上手く管理する上、非常に重要です。問診にはカップル両方が出席することが原則です。
次のようなことを質問されます。
過去の妊娠・分娩の経過
過去の妊娠、分娩の経過です。具体的に自分が何歳の時に、妊娠何週でどのようなことが生じたのか、まとめておきましょう。
この中には自然流産、人工流産、切迫流産の有無、早産、子宮外妊娠、子宮内胎児死亡、正規産、分娩直後の新生児死亡などが含まれます。
月経の実態
初経の年齢、月経周期、月経痛の有無、月経量、最近の月経開始日などをまとめておきましょう。
病気の既往歴
これまでの病気の既往はどの疾患でも大切ですが、不育症では、過去に生じた血栓症の病気の有無や自己免疫疾患の有無は特に大切です。
家族構成
家族構成は大切な情報です。不育症ではとくに兄弟姉妹の有無や、両親や兄弟姉妹の出生情報、流産の既往は参考になります。両親に確認しておきましょう。
服用してきた薬剤
現在服用している薬剤、過去に使用していた薬剤など、まとめておきましょう。
胃の薬や神経科の薬剤の中には母乳の分泌を促してホルモンバランスを崩したり、中には妊娠中の服用が禁じられている薬剤もあります。
不育症で妊娠に向けて治療する際には、どちらを優先するべきか、慎重な判断が求められます。薬物アレルギーの有無も大切な要素です。
飲酒・喫煙
飲酒習慣の有無、有る場合はどのくらいのペースか。喫煙習慣の有無、有る場合はどのくらいの本数か、また、無い場合は過去喫煙していたかどうか。
簡単な質問でも、診察時間内に突然聞かれると、正確に答えられない場合があります。
特に「家族構成」は男性側の情報が欠かせません。いずれにせよカップルふたりで、以上のような項目について事前に整理しておくと、問診や治療がスムーズに進行するでしょう。
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